葛西夏美

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さあ、どうするオレ。 選択肢は全て変態チックだ。どれを選んでも引かれてしまう。 あぁ、でも相手は北中歩か。 これを機にコイツがオレの事を嫌いになってくれるかもしれないな。 なら言うぜ! ぶっ飛んだ台詞を! 「やらないか?」 「な、ななな!?」 よし来た!ドン引きだ! 「そ、そんな…あたし達まだ付き合ったばかりだし………で、でも少しだけなら…」 赤面しつつ北中歩は答える。 最後の方はよく聞こえなかったが、拒否しただろう。 「そ、そんな事より!春秋君はSMが好きなの?」 「好きでも嫌いでもない。普通だ」 「そ、そう……」 ふと、目覚まし時計を確認する。 時刻は午前8時30分。 学校までは歩いて30分。 着替えも入れたら遅刻ギリギリだ。 「着替えるから部屋から出て行ってくれ」 「う、うん」 何か気まずい。 北中歩もおどおどしていたし。 こうならないように、今度からはちゃんとセーブしてエロゲの置かれた隠れ棚に隠そう。
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