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「でも、春秋にとっては丁度良い機会じゃない?」
「なんで?」
「だって春秋、全然彼女出来ないじゃん。だからこれを機に北中さんと仲良くなって、彼女にするよう努力すれば良いじゃない」
雪が言いたいのはこうだ。
最初に幼女に悪い印象を与えたから、これから良い印象だけを与えていって、少しずつ彼女に好きになってもらい、その後告白。成功してハッピーエンドにする。
これはエロゲに良くあるパターンで、実にベタだ。
「そう出来るならしてぇよ。でも相手が相手だからなあ…」
北中歩は今、フリーらしい。
と言うか、今まで色んな人に告白されて来たが、全員フっているらしい。
だからきっとオレもフられるだろう。
付き合えるわけがない。
あっ、てかオレ、フられたや。
「やっぱりそうだよねー」
ここで予鈴が鳴る。
「教室に戻るか」
「そうだね」
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