葛藤するのも、仕方ない!

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先週の水曜日、クラス発表が、行われた。 この学校のクラス発表は、春休み中に行われ、俺は里帰りしていたわけではないので、寮から普通に学校に見に行った。 そこで、見付けてしまったのだ。 綺麗な黒髪が、吹き付ける風にサラサラと揺れて、色の白い肌に男であるはずなのに、女性のように美しい顔立ち。 ただ普通に立ってるだけなのに、その空間は周りとは別世界のように見えて、まるで絵の中の世界を覗いているようだった。 一目で恋に落ちた。 それが、いくら不純な動機で、男同士という叶うことなどないに等しい恋でも。 俺は、彼に恋をせずにはいられなかった。
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