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校長、教頭までいる。
「科学部員全員に事情聴取しているらしい」
先生は険しい顔をする。
「しっかり守ってあげなよ、優気子ちゃんのこと」
小声で先生が言うせいで俺は顔が熱くなった。
「先生、おれと優気子とは腐れ縁で、なんでもないんです」
優気子には見られていなかった。一安心。
「はいはい。静かに。では、刑事さん、どうぞ。あ、事情聴取は一人ずつ」
内林先生の下、話は進行する。
「立ってここで待っているのは大変だから、職員室で待っていてください」
刑事さんが言うと、内林先生が俺を職員室に連れて行った。
六時間くらいして優気子が進路指導室から出て来ると、今度は俺が呼ばれた。
俺は六時間、授業を受けていた。授業は九月で寒くも暑くもなかったので窓がスカスカのまま行われた。
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