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「石を投げ入れたら、爆発するのかなぁ」
「だー! 触るな近づくな何もするな!」
俺の忠告を無視して優気子はやりやがった。ニトログリセリンを普通に科学室の机に置いて、大量の花火を買ってきて、導火線を作っていた。
「おい、優気子。そこにニトログリセリンを置いたら危なくないか?」
他の部員たちは、それぞれのテーブルで、それぞれのことをしていた。
双眼鏡を使ったり、簡単な実験だったり。
ふと気づいて、俺は言った。
「優気子、起爆薬は作ったのか?」
雷管は導火線式雷管……を作ったのだと思う。詳しい調合量は知らないが、ウィキペディアを読むと起爆薬は『ピクリン酸に苛性ソーダを加えてから硫化ナトリウムで還元するとピクラミン酸ナトリウムになる。これを塩酸酸性の水中で亜硝酸ナトリウムを加えるとジアゾ化してジアゾジニトロフェノールになる。これを濾過、水洗いして酸分を取り除いてから温風乾燥させる。さらに精製する場合には温めたアセトンに溶解してから冷水中に注入して再結晶する』とある。
俺には、意味不明だ。
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