事実

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数日後、母と産婦人科へ向かいました。 母は本当に精神的におかしくなっていました。 車を止めるのもろくにできないくらいでした。 疲れ切っていました。 産婦人科で診察に呼ばれるのを待っていると、 母にこう言われました。 「ねぇ、そら。死のうよ。一緒に死のう?」 …母がこんなことを言うなんて。 母は嘘などはつかない人です。 その時は本当に死んでもいい、そうなるべきだと思い、うんと答えていました。
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