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もう我慢出来なかった。
目の前のこのイカレた男をすぐにでも消し去ってやりたい。
「…いい加減にしなさいよ…」
「は？何の事？」
「アンタ…いつまでそうやって現実から目を背けてんの？」
「だから、何の事って聞いてるでしょ？
お願いだから俺の恋路まで邪魔しないでくれる？
そんなんだから7年も付き合って来た男に捨てられたんじゃないの？」
太田の吐き出した言葉に私の中で何かがブチッと音を立てて切れた気がした。
「もう誰も巻き込まないで！
アンタまだ解らないの？！」
大声を出した私に槙田さんがビクっと体を揺らしたその時
「柏木！」
厳しい顔で私を叱る藤森部長が現れた。
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