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自然の力ってすげえな、とぼんやりと考えていると馬車が止まった。
「兄ちゃん、着いたぞ。」
身体を起こすと、目の前には小さな集落があった。馬小屋や小さな家がのどかな雰囲気を醸し出している。
「さんきゅーおやじ、ほい、お代。」
「がはは、ありがとよ!」
おやじは豪快に笑って俺の手から金貨を受け取った。そして俺は、馬車から降りて今日泊まる宿を探し始めた。
「いやぁ、こんな片田舎までわざわざご苦労様!」
そういいながらテーブルに水の入ったコップを置くのはこの古宿『水瓶亭』の女将さん。エネルギッシュで笑顔が素敵な女性だ。
「中々いい宿ですね。ちょっと古いけど、そこがまたいい雰囲気を醸し出してますね。あと女将さんの笑顔も素敵ッスからねぇ。」
「はっはっはっ、お兄さん、お世辞が上手いねぇ!」
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