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……おぞましい。
娘に勝るとも劣らぬ艶やかで妖絶な肉塊が、毒々しい藍色の疣目とシダ植物の群に浸食され尽くし、死にかけようとしている。
大学の構内で初めて出会った日から私のことを信じ、笑顔を見せ続けてきた女は、ここまで犯されていたのか。
私はメスを勢いよく贓物に振り下ろし、そこから更に深く、縦に切り裂いた。
断面がライトに照らされ、鈍く光る。
そこから流れ出す、薄紫と紅色の液体。
美しいものを無残に破壊したことによる、この上ない恍惚感。
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