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いつか、銀行員の伊東さんから言われた事。それが、結果として実行できたお陰で、雅也とこうしていられる。
そんな伊東さんの名刺は、私の手元には残っていない。
あの人の話しを雅也にして、その後で処分した。
「別に、捨てなくても良くないか?」
「だって、取っておく理由も無いでしょ」
「そうかもしれないけど、ある意味で俺たちの恩人みたいな人だぞ」
「いいの、私がそうしたいんだから」
これは、私に必要の無いものだから。だって、相談する事も無いだろうし。
それくらい幸せ。
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