エピローグ

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   雅也は、言った。 「結局のところナッチーだけじゃなく、相手の携帯を見るとかって事。それについて、善悪を決められないんじゃないかな」 「どういう事?」 「例えば、沙和子にとっては悪の行為だけど、ナッチーにとっては当たり前の行為なんだよ」  言ってみれば、価値観の違いだろう。  他人から見たら無駄遣いにしか見えない買い物も、本人にしたら意味があるのと同じなのかな。  それは、本人にしか分からない感覚。 「だから、沙和子がナッチーに何を言っても、変わりようが無いと思うな」
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