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シロティーナはあざとくぷんすか!と怒り、ロットクローネは今にも丑の刻まいりでもしそうな形相で睨みつけると、流石の狼男も少々酔いが覚めたのか牙を引っ込め不機嫌に椅子にもたれかかった。
「あー畜生、なんかあんの餓鬼共をギャフンと言わせてーよ!」
冒頭と同じく子供に怒ると、シロティーナが
「それなら明日がうってつけよー、ね、ロットクローネちゃん?」
「ええシロティーネちゃん、明日の晩…そこが決め手だわ」
不気味なロットクローネに不安を抱いて細い声で落武者が慌てて言う。
「け…怪我とか、させたらいけないよ…?」
「明日だあ?明日が何だってんだ。」
え。と落武者、魔女×2を含めたバーにいる化け物たちが一斉に狼男の発言に眉をひそめた。
「うっそー!まーじぃー?」
「キモーい…フフっ」
どよめく中で魔女二人が狼男を茶化す。
「ちっなんなんだよ!!」
「あの~…明日は」
落武者が優しくレクチャーしようとそばでボソボソ言うが、その前に魔女二人が大声で遮る。
「ばっかだねーハロウィンだよ~」
「馬っ鹿ねぇ~ハロウィンよ~」
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