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 これから卒業まで、陽が短くなる一方だと思うと、何となく寂しい気分になる。  暗い気持ちのままふと視線を戻すと、春山先生と目が合った。  …あっ…。  視線がぶつかったのは一瞬で、先生はすぐに黒板に視線を移した。  …珍しい。  授業中でも滅多に目なんか合わないのに…。  …昨日黙って先に帰ったこと、心配してくれたのかな…。  そう考えてから、わたしは慌ててぶんぶんと首を振った。  …だめだめだめ。…もう、そんな子供みたいなこと、しないって決めたんだから…。 「えー、それではですね。 来週の金曜日の夜、八時から学校で、七不思議スポットの撮影を行います。 メンバーはくじ引きで決めますんで、文句無しでお願いしますねっ」  ヒロシくんが張り切ってくじを作り始める。  そのウキウキした様子を見るうちに、わたしは何だかもぞもぞと、背筋に嫌な予感が走るのを感じた。
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