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「で、今年は真咲とか?」
「当たり前でしょ? 僕から誘ったんだ。じゃあね」
サラリとそう言って帰ろうとするのに琢磨がクスクス笑うから、凌だって少しくらいはムカついてしまう。
「なに?」
「いや、お前らしくなくていいなって」
「僕はいつだって僕だよ」
「そうだな。でも、やっぱり俺の知ってるお前とは少し違うな」
「……」
少しだけ、不機嫌そうに顔を歪めるから琢磨は「はっ」と声に出して笑う。
そして、
「誉めてんだよ」
なんてセリフに凌は更に顔を歪めて、
「琢磨にくせに」
そう言い捨てるとまだ笑ってる琢磨を置いて更衣室から出て行った。
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