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夕日は完全に落ちて、夜空にはぽっかりと月が浮かぶ。
「もう、帰ってるなら帰ってるで連絡くれたら私だって空気読んで遅くに帰ってきたのに」
ニンマリ笑顔の美穂の姉に凌は清々しいほど爽やかな笑みで、
「でもそうなるとお姉さんの生春巻きが食べれなくなっちゃいますから、それはそれで残念ですよ」
会話をレシーブする。
「やだ、そんなものより二人きりならもっと美味しいものが食べれたかもなのに?」
「ちょっ!? お姉ちゃ、ケホッ……」
そばで聞いていた美穂がむせるけど、凌の笑顔は崩れることはなく、
「大丈夫? はい、お水」
優しく背中をなでてくれたり。
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