第6話

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「あっ、ごめんなさい」 人も多くて肩と肩がぶつかる。 すると繋いだ手を強く引かれて、 「またぶつかっちゃうよ?」 なんて言うから、繋いだ手を離して彼の腕に自分の腕を絡めた。 瞬間、彼の足が止まったけど、人混みに火照った顔を上げられなくて美穂は俯いたまま。 そんな美穂の耳に、 「いいね、これ」 クスリと笑う彼の声が聞こえてきた。 しばらく歩いていくとお店も人もまばらになってくる。 そして、 ――ドンッ、パラパラ……
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