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「でも、確かにお姉さんがいなかったらちょっとワガママ言ったかも」
「せっ、先輩!?」
「よねぇ。これより美味しいものだってもらえちゃったかもだし?」
「ですね」
「なっ、何の話ですか!!」
顔をトマトにして叫ぶ美穂に姉はニンマリ笑う。
「ナニって、ねぇ?」
「美穂だけなら唐揚げ食べたいって言ってたかもって話だよ」
「……」
ダメだ。
この二人にはどうやっても敵わない。
いや、どう考えたって敵うはずが無いのだけど、ふたりが同席してるという状況が素晴らしく良くない。
だから、
「あら、美穂、顔が赤いわねぇ?」
「さっきまで熱はなかったんですけど、ね?」
「もういいですっ!!」
とりあえず不貞腐れることにしてみた。
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