久しぶりの恋の始まり方。-1

出会い

「どうって急に言われましても……」

『じゃあ、娘から言われたんだけど、最近は会う前にメールとか電話のやり取りをしたりすることあるらしいんだけど村井君もその方が良い？その方があった時に変に緊張しなくて済むし』

　答えに困り口ごもる俺に竹林さんは予想を反すること言いだした。

「それは……」

『もう先方の番号は聞いてあるから村井君の方から連絡とってみてよ。言うからメモって090-××××-××××。』

　止める間もなく番号を読み上げられ、反射的に彼女の番号を目の前にあった書類の端に走り書きでメモを取っていると

『会う日は一応、今週の土曜で場所は二人で決めてくれたらいいから。じゃあ、そういうことで宜しく！』

「え！？ちょっと待って……」

　一方的に用件を言って切られてしまった。

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