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「ねぇ。今日は一緒に帰れる?」
「え」
わたしの言葉に優は、なぜか戸惑った顔をする。
付き合ってるわたし達としては、当たり前な事を言っただけだと思うんだけど…
それは放課後の時間。
同じクラスのわたし達は、今日は掃除の班が一緒で、中庭で二人きりで話していた。
「『え』って?何か用事があるの?」
「やー。だって、昨日したばっかじゃん」
「別に、それが目的じゃないわよ。そんなつもりは無いわ。ただ単に、一緒に帰りたいだけ」
「何で?」
わたしは耳を疑った。
「『何で』って…。わたし達。カレカノだからじゃない」
「え。俺らって付き合ってんの?」
わたしの耳が、おかしい訳じゃない。
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