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死ぬ前は誰にも会わないって決めたんだ。
未練を捨てるために会わないと決めたんだ。
でも、じっとしてるのは嫌だったから町の中を歩き回る。
最後だし私が生まれた町を見たかっただけだった。
そんな軽い気持ちだった…。
「私の通ってた小学校…」
私は校門の前で通ってた小学校を見つめる。
もう廃墟である。
雑草は生え放題、建物につるが巻き付いている状態だ。
「私の好きな人とはここで会ったんだよな~」
私の好きな人は小学生の頃から変わってない…。
その好きな人はまだ生きてる。
今もこの町のどこかで…
私の願いではない。本当に生きているのだ。
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