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先生の舌が、ゆっくりとわたしの中へ侵入って来ると、わたしは思わず、甘い声を漏らした。
舌を絡めようとすると、先生は上手にそれを避けて、わたしの舌の脇をくすぐるように優しく撫でる。
イジワルで焦れったいキスに耐えられず、わたしはせがむように先生のスーツをぎゅっと引っ張った。
背中に添えられていた先生の右手がするすると移動し、スカートから覗く太腿に触れた。
慌てて顔を離そうとすると、さらに頭を押さえつけられ、舌の挿入が深くなる。
わたしの小さな抵抗を楽しむように、先生の右手がゆっくりと太腿を滑り、スカートの中に忍び込み、内ももの柔らかな部分を優しく撫で始めた。
先生の手のひらの感触と、イジワルな舌先のいたずらが、さらにわたしの意識を鈍く、甘ったるく変えて行く。
やっと唇を離して目を開けると、先生はもう一度、ちゅ、と短く私の唇を吸った
「先生…」
吐息交じりに、小声で囁く。
「ん?」
「イジワル…」
先生は、くす、と笑った。
「…イジワルだよ、俺」
「先生…」
「…なに?」
「手が、…えっち…」
先生の手は、まだ私の内腿を撫でていた。
「えっちだよ、…俺」
先生はそう言って、今度は少し乱暴に唇を合わせた。
わたしの方からも舌を絡め、ぴちゃ、と恥ずかしい音を立てた時だった。
「えっ!!…なに、あれ」
突然廊下から、彩加の大きな叫び声が響いた。
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