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その日講義が無くて、
自分の部屋にいた三田のところへ、
まだ暮れぬうちから、
酒瓶を持った織田がやってきた。
「よっ!」
ちゃぶ台の前にどっかっと座って、
グイッと一杯飲むと話しだした。
「昨夜はひどい雨だったな。
雨は上がったものの、
朝はまだ道が
ぬかるんで大変だった。」
まだ舗装されていない道路は、
関東ローム層なのか水はけが悪く、
あちこちボコボコしていて
へこんだ部分には水が溜まっていた。
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