キャンプにて

三鷹怪談

「学校のちょっと前で
　女が二人立っていた。」

そこには大きな水溜りがあって、

「あっ！　水溜り、迂回かよ」
と思わずつぶやいた。

すると女たちが振り向いて、

「「え、何で名前知ってるの？」」

水溜りを一緒にグルッと大回りしながら
話をきいたら、一人は水田茉莉、
もう一人は鵜飼加代と言った。

「このカフェで働いてるから
　コーヒー飲みにきてね。」

そう言って二人はお店に入って行った。