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教会の時計の長身と単身が、12時をさした時間帯の事であった
今日は満月が皓皓(コウコウ)しく光を放っている
「っふ…お前本当に俺様から逃げられると思ってるのか!!」
と、 黒いフードを深く被った男が暗い路上の中で相手にそう問いかける
質問された相手は興味がなさそうにそっぽを向く
「いい度胸じゃねぇか。今に見とけよ!俺様に背を見せた事を後悔(コウカイ(させてやるからよ」
と いった男は身体中に凄まじい雷を纏わせる
雷は荒々しく放電音を響かせていた
「ほう。これを見ても恐怖しないとは少々驚いたな」
柄にも思っていない事を黒いフードの男は平然と言い切った
余裕があるのかは分からないが、ファイティングポーズの状態に入るそぶりを全く見せない
これが強者の余裕というものなのか
戦闘態勢をとらなくともお前を仕留めるのは造作(ゾウサ)もないことだという意味なのかもしれない
さすがに危険だと思ったのか黒いフードの男から相手は逃げるように走った。
「おっ!!鬼ごっこか?…仕方ないな少し付き合ってやるよ」
と、 呟き…ゆっくりとした足取りで相手が逃げた方向へと歩みを進めた
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