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「暑~い!」
高校最後の夏休みが始まり、久しぶりに姉妹でおばあちゃんのうちに遊びに行くことになった。
新幹線で2時間、そのあとバスで一時間。さらにバス停から車で20分。
何年ぶりかな。
そうそう中1の冬、おじいちゃんが倒れてみんなでお見舞いに行ったのが最後かも。
その後おじいちゃんは元気になり、今では普通に仕事も出来る位まで回復した。
だんだん友達と遊ぶ方が楽しくなった姉の優美は一緒に行く事が少なくなっていった。
私は友達がいないと思われたくなくて、嘘をついて行かなくなっていた。
高校を卒業したらバラバラになるからって二人でおいでと叔母に呼ばれて。
叔母のところは男の子が三人だからと実の娘のように私達はいつも歓迎されていた。
叔母は私も優美も同じように接してくれる唯一の人で、私は心から信頼していたし大好きだった。
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