PROLOGUE

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 そして、ギルドが行っているのはなにも情報収集やモンスターの監視だけではない。  幾人もの諜報員や、モンスターの生息地を観測する観測船からの情報をもとに、ギルドが脅威になると判断した場合と、モンスターによる被害を被っている人々からの依頼のある場合のみ、特別な措置がとられる。  ハンターズギルドのハンターズとは名ばかりではない。  実際に脅威となるモンスターに対処するために、対モンスター用に鍛えられた人員───狩人を送り込む。  彼らはあらゆる武芸に秀でており、様々な戦略を得意とする、まさに対モンスターのための戦士。  色々な武器を使い分け、クエストと呼ばれる依頼やギルドからの命令があれば、いつでもどこでも駆けつけ、モンスターを狩猟する。  平和に貢献する人々にとって、彼らの存在は実に安心できるものであり、自慢でもある。  己の実力と誇りを胸に、狩人は武器を手に執り、人々の平和のために危険を省みず、凶悪なモンスターに立ち向かう。  そんな彼らを、人々は尊敬と羨望を込めてこう呼ぶ。
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