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教室に戻ると、今までに見たことのない
冷ややかな視線に包まれた
――これはマジでシャレじゃ済まねえな……
サッカー部員も何人かいた
「おい…高橋…
どういう事だよ!!」
怒りがにじみ溢れた声でクラスに乗り込んできた部員が叫んだ
そりゃ怒るわな……
三年生は最後の大会だ。出場停止をくらえば、誰だってこうなる
「すいません…」
申し訳ないよな…と思いながら亮は頭を下げた
横からは野次馬のように
「ひどいよね!本人反省のイロゼロじゃん?」
「おとがめ無しだって! 」
「前から嫌いだったんだよ~いい気味」
と男女様々なヒソヒソ声が聞こえてくる
……聞こえてますけど?笑
そんな事をイチイチ気にする性格でもないし。
ただ目の前でいきり立っている部員達には、本当に申し訳ないという想いはある
言葉も何も出ない
亮はただ頭を下げたままひたすら謝った
「謝ってすむと思ってんのかよ!?」
しかり怒りがおさまる筈もなく、罵声が飛び、だんだんヒートアップしてきた
…済まないよな……やっぱり…
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