目覚め

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---------------- 「……俺やっぱ…いいや…」 病院のロビーで亮が呟いた 「何いってんのよ…」 晶が呆れて言う 「そうよ!昨日はきっと、頭がボーッとしてたのよ~」 晶に昨日の出来事を聞いたのか、側にいた若い可愛い女の子が晶に相づちをうつ 改めて晶がスタッフを集め、憂の容体も安定している事を確認し 以前からちょくちょくバラバラに見舞いに来ていたのだが、一緒に集まり来ることにしたのだ 憂はスタッフ達にとても好かれていて カメラマンやスタイリストにメイクやアシスタント、編集者達が駆け付けたのだ。 皆、憂の復帰を願っていた そんな中、昨日の一件でおじけついた亮は病室に入るのが怖かった 皆に「大丈夫~大丈夫~」と言われれば言われるほど、何故か不安が増してゆく 大丈夫ってなんだよ… おまえらに俺の気持なんてわかんないだろ 亮は結局昨日一睡もできなかった 胸騒ぎがする 落ち着かない どんな顔をして病室に入っていけばいいのか、不安で不安でいてもたってもいられなかった 「もう…いくじなしね…」 晶も嫌な予感はしつつも、もう一度憂に確認しなければいけないとは思っていた 口では亮をけしかけてはいるが、晶も何故あんなことになっていたのかを確かめたかった
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