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「離して……」
憂が冷たく呟いた
「離してってば…」
その言葉にゆっくりと憂から腕を離した
「――アタシと貴方の間に何があったかなんて知らない…
そんなこと言われても困る」
憂のその言葉に、亮は動揺もみせず
「構わない
思い出せなんて言わないよ
……思い出したところで、お前が俺を好きだったわけじゃねぇしな」
亮はそう言うと
「明日からまた一緒に帰ろう…」
それだけ言い残し、黙って部屋を出ていった
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