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こんな事になるなら…
あのクソ野郎…あと2、3発殴っときゃ良かった……
などと考えながら、ひたすら謝り続けていた
責任は取れないし、身から出たサビだ
その時だった
「くだらない」
憂が前を向いたまま一言そう呟いた
「どうせ亮がいなきゃ勝てないくせに。」
――ええ!? ……憂!?
先ほどまでのざわめきが一瞬で静まりかえった
「お前は黙ってろ」
なんて余計な事を……
当たってるけど。笑
「……なんだと?」
部員達の怒りに油を注いだ憂に向かって矛先がかわる
……そらみろ。
……なんてややこしい性格してやがるんだ!!
「何よ、なんか間違った事言ってる?
亮がいなきゃ試合に勝てないくせに、亮のせいで大会出れなくなったからって、亮に文句言うの
恥ずかしいと思わないわけ?」
負けずと憂も言い返す
誰かあいつの口をチャックしてくれ!!
「す、すいません!」
亮が必死に部員を抑えつけるように頭を下げた
「全くだよな」
緊迫した空気の中、誰かが一言呟いた
誰だよ…また余計な一言いいやがって……
振り返ると、そこには晶がたっていた
お前もかよ!
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