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お前ら俺の為に言ってんだろうけど、全くありがたくねぇ
固まったまま亮が晶を見た
「はぁ……忙しい中久しぶりに来てみたら、……何だよコレ」
晶が溜め息をついて呆れたように呟く
本当は一番早くにこの事を知り動いていた
心配でいてもたってもいられずに学校に来たのだ
「手のひら返したようにコロコロ態度変えて、最低」
憂も晶が来た事で、更に追い討ちをかける
最低なのはお前らだ。
チャイムが鳴り、言い争いは中断された
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「何なのよ!?
あいつら!!
ムカつきすぎるわ!!」
寒空の下
昼休みの時間
晶が屋上で怒り狂っていた
「んな事言ったって、俺が殴っちゃったんだから仕方ねぇだろ……」
呆れて亮がぼやいた
「あいつらも殴ってやんなさいよ!!」
「お前…無茶苦茶言うなよ……」
苦笑いしつつも、「晶らしいよな」といいかえした
「あー。
学校って面倒くせぇなぁ……」
亮がため息をつき、高台を見下ろした
「……辞めちゃいなさいよ?」
「それもアリかもな?」
二人で笑いながらはなしていると
背後に人の気配を感じ、振り返った
そこには、涙目で立ちすくんでいる憂がいた
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