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リクライニングされたベッドにもたれかかるように憂は起きていた
その光景に、じんわりと目頭があつくなる
ホッと胸をなでおろすと、亮はゆっくりと憂に近付いた
今までの出来事を思い出しながら、目の前にいる憂を見つめる
本当によかった
と、
ゆっくりとベッドに近づく
「ゆ………」
亮が憂を呼ぼうとしたその時
信じられない一言を憂が言った
「この人誰?」
突然すぎて、晶もびっくりしていた。
「ちょ、っブハッ」
てっきりジョークだと思って思わず晶が吹き笑いする
「ちょっと…憂それ面白すぎるわ…」
涙目で晶が笑っている
じ…冗談きつすぎるだろ
あまりの出来事に亮は固まったままその場に立ちつくした。
「や…憂…ごめん…」
亮がそう謝ると
「え……?
知り合い…?」
真面目な顔で言う憂をみて、ついに晶が固まった
「本当にわからないの?」
晶が真剣に言う
「え……?」
困った顔で憂も戸惑う
二人を見つめながら、顔面蒼白になる亮
ポトり、と手に持った箱が足元に転がる
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