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頭の中が真っ白になった
そんな亮を見て晶も慌てる
「き、今日目覚めたばかりだしっ……
……………ねっ、また明日出直しましょっ?
憂だって体調のこともあるし」
晶が椅子から立ち上がり亮に近づくと、転がった箱を拾った
「ね? 亮ちゃん?」
完全に別世界に行った亮の腕を無理矢理つかむと
「ま、またねっ!憂!」
そういってあわてて逃げるように病室を出た
「……亮ちゃん? 亮ちゃんったら…!!!」
ロビーまで引きずってきた亮に晶が声をかける
……可哀想すぎるわ……
ちょっと面白いけど……
完全に意識ここにあらずで、亮はたちすくんでいる
「亮ちゃん…もう……」
何を言っても無駄そうなので、またそのまま引きずってタクシーを捕まえた
無言の亮を横目に
「明日もう一度いきましょ?
スタッフ達も来たがってたから……、一緒に? ね?」
亮を励ましたつもりがこの行為が後日さらに裏目にでることになる
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