第一話 新学期

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外の天気は快晴。 春になったばかりだというのに暑いくらいだった。 俺の両親は殺し屋をしている。仕事柄家には帰ってこないので基本的には一人暮らしだ。今も世界を飛び回って人を殺しまくっているだろう。 そんな俺の将来の夢はカレー屋さんだ。おいしいもんね。 「カレー大好きしげおこしげしげ丸!」 思わず口に出してしまったが将来自分の店をもったらでかでかとこのセリフを店の看板といっしょに掲げるつもりだ。 いきなり奇妙なことを言ったからだろう、周囲の人はゴミでも見るかのような視線を俺に向けていた。 「ウホッ!この視線照れるぜ。」 そんなことをいいつつ学校に向かう俺。今日から新学期高校二年生になる。進級ギリギリだったが得意の脱糞ダンスでなんとか進級にこぎつけた。 「まさか我が家の秘伝の暗殺術のプリプリダンスを使うハメになるとはな・・・ 俺もまだまだだな。」
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