REAL

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「私も一緒に行って良い?」 「えっ?何か…用事ですか?」 どうやらマズったらしい。 まさか彼女もショップに用があったとは。 「貴方と少しお喋りがしたくてね。今日あまり喋れなかったから」 「お喋り…?」 「嫌、かしら?」 「そ、そんなことはないよ」 正直に言えば嫌だった。 何故か。 簡単だ。 相手が女性…だからである。 俺は現実だろうがゲームだろうが、女性と話すのが苦手。 何を話せば良いのか。 どこを見れば良いのか。 分からないからだ。 まぁゲームなのだから、相手は男かもしれないけど……。 声はボイスチェンジャー機能で変えれるし。 でも……。 かといって、断って気まずくなるのは避けたかった。 だから俺はーーー諦めて2人でショップを目指している。 「ハルヒトは学生?」 「はい。高校生です」 度々、彼女は俺に質問してきた。 それを律儀に返すあたり、やっぱり俺は女性が苦手らしい。 「そうなの。しっかりしてるから、社会人かもなんて思ったりもしたわ」 「ははは…」 乾いた笑い。 作り笑い。 自分でも分かるほど、俺は無理して笑っていた。 「リビロとマリトはいくつくらいだろうね?」 「そうですね…マリトは高校生じゃないですかね。リビロさんは…社会人じゃないですか?」 それが俺の見解。 マリトはまだ学生に思える節があった。 リビロさんの場合は、最初は学生に感じたけど、なんだかんだで社会人だと思う。
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