青い炎と赤い炎

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料理が出来る間、ロビンとマリーはこの部屋にある木製の椅子に座った。 「ねぇ、何でクリスとスノーはこの部屋に入れないの?」 マリーはさっきから疑問だった事を、レティーノに言ってみた。 「あぁ……それはですね、私は暖かい炎だからです」 「確かに、この部屋暖かいね……もしかしてこれはレティーノさんが?」 「えぇ、そうです。私が居るからです。私が居るから女王様達は入ってこれないのです」 少ししょぼんとしたレティーノにマリーが再び話しかける。 「どうしてー?」 子供の疑問は尽きないものだ。 「溶けてしまうからですよ」 そう言われて、子供のロビン達はやっとわかった。 ─そうだ、女王様達は氷なんだ。 「ねぇ、溶けたらどうなるの?」 一番の疑問をぶつけてみた。 「……スノーたちは雪が積もっている所なら生き返る」 「女王は?」 レティーノは凄く悲しそうな顔をした。 「……女王様は……死ぬだろう」  
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