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「女王様~!大変です!」
静かな城には合わない大きな声が響く。
「何事です。大声を出して」
「あ、すみません!」
あわてて謝ったのは、全身雪でおおわれている、一言でいえば雪だるまだ。
「分かればいいのです。スノー、私に何か言うことがあったのでは?」
女王が雪だるま……スノーに問いかけると、忘れてた!と大きな声を出して、また女王に怒られた。
「あのですね……オオカミが言うには門の近くに“人間”が倒れているらしいんです!」
「なんですって、“人間”が……」
「どうします?女王様。“人間”はそのままにしているらしいんですけど……」
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