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「何をしている」
「はっ!!」
時間が来てしまったか!!そうなると話は別だ。俺は逃走に徹しなくてはいけない。
俺は両手を挙げた状態を解除する。それに伴い、その筒状の衣服は落下を始める。
名残惜しいなど一切ないと言ってしまえばうそになるが、それよりも僕には自分の命を守るというう大事な使命が今ここで、たったいまここで生まれてしまったのだ。
体をひねりながら、クラウチングスタートのような体勢になり、そのまま右足で地面を強くけった。
地面からの反作用により俺の体はそいつの距離を開けることになる。
「ふははは!!俺は絶対につかまらない!!」
俺はそのまま上体を起こして完全に逃走の体勢に突入する。
鮮やかに風を切りながら、本来ならば走ることを禁止されている場を劇そうする。遠まわしに言ったがようは廊下である。
弁当を食べ終わったので、横っ腹が痛くなる可能性が否めないが、この際仕方がない。そんな横っ腹の痛みよりもまずは逃走が第一だ。
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