第2章

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 決戦の日である。  何が決戦の日であるかと言われたら、バイトの日ということだ。かいつまんで言えば土曜日なのだ。  引きこもりのおっさんである池内氏からのバイトにより、社畜となるわけなのだ。  それにより俺は待ち合わせをしている。待ち合わせ場所に指定した、駅のモニュメントで待ち合わせしている。 「あの娘は安産型か……」  そう、待ち合わせしているのだが、隣にいるタンクトップに小麦肌。極め付けのツンツンパツキンヘッドが、先程から駅を行き交う女性を見ては、安産型だの、Dカップだのと言っている。 「ふむ……Aカップか」  なんていうか、変態だぁぁぁぁぁ!って叫びそうになる。というか心の中では8回くらい叫んだ。  なんで見ただけでわかるのか。それ以前に観察して何がしたいのか。もう俺程度のレベルでは理解できない領域に入っている。 「量産型か……」  いやまて、量産型ってなんだ。  って思ったけど納得した。絶対にあの人のこと言ってるよ。  確かに量産してる。だって子供7人引き連れてるもん、そりゃ量産してるわ。
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