第2章

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「おまたせ」 「あんたまじえんじぇええええ!!」  半ば絶望的な感じになっていたところで、黒いインナーの上にデニム生地のジャケットに白いチノパンの格好で榛名がやってきた。  ぱっと見で榛名と分からな方のは、下着がお子ちゃまのくせに、恰好だけはちょっと大人っぽいからだろう。  不思議と似合っている。だが下着事情をしる俺にしてみれば、なんだかギャップがひどくてついていけてない。 「え、何、気持ち悪いんだけど」 「遺憾の意」  気持ち悪いとか言いながらちゃっかりこの子俺の腹殴ってんだよね。確かに感極まって抱きつきに言ったけどさ、別になぐらなくてもいくない?  そのまま受け止めてくれればいいのに。  じわじわと痛みの広がる腹部を案でつつ俺はあの変態の方に目を向けた。  いまだに「安産型」とか「ダイナマイトバディ」とか、見たらわかることから、透視能力を持っていると以下思えない内容をつぶやいている。
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