第2章

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「写真の下あたりに位置が書いてあったわよ」  さすがでした、やはりそういうところに目が行く辺り榛名さんさすがですわ。 「で?こっからどう行けばいけるんですか?」 「ついてきて」  そう言ってから踵を返した榛名。あの変態の前を平然とした 顔で通り抜ける。  そのままだったら何もなかったのだろう。だがしかし、あの変態は放っては置かない。 「ふむ、スタイリッシュな胸元だな」  その言葉は、榛名と言わずとも、誰の事を言っているのか容易に察しがついた。  それは俺だけでなく榛名も同じのようで、拳が既に握られていた。 「いや春名それは」 「いきなり失礼じゃないですか?」  睨みつけながら喧嘩を売りつけた榛名。格好と見た目から若干やんキーに見えなくもない。 「む?それは私の事かな?」  その睨みに何一つおびえたり怖気づくことなく、ひょうひょうとした顔で返した。  
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