第2章

9/24
前へ
/52ページ
次へ
 マッチョメンのいるモニュメントを通り過ぎて、改札の方へと向かう。  榛名の話によれば、あの現場はどうやらここから2駅と、比較的近い場所らしい。  高校の入学と同時に買ったICカードで、スタイリッシュに改札を抜けて、3番ホームへ向かう。  このICカードつかった改札って、仮面ライダー電王を思い出すのは俺だけなのだろうか。  毎回タッチするたびにソードフォームとかいうボイスが頭の中に流れる。  しかしながら、大抵は青く光るからロットフォームが正しいかも。だがカードは緑。それならばアルタイルフォームになってしまうな。  そんな思考をしていると。電車がホームへと流れてきた。  風を撒き散らしながら侵入して、榛名の髪をかき乱し、俺の方へ微かなシャンプーの香りを届けてくれた。  ありがとう電車よGJだ。  なびく髪を抑える榛名。これでスカートだったら俺は間違いなく能力をつかって下着調査をしていたことだろう。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加