第1話

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 俺がホールドされて、三発もの右ストレートを喰らいとどめのジャーマンスープレックスを食らうまでの時間わずか5秒!!  すばらしき連携攻撃、さすが同じ人間ならば思考回路も同じということなのだろうか。  そこで正面に立つ一人を残して残りの三人が消える。  俺はジャーマンスープレックスを受けた直後の体勢のまま。  お陰でこの俺は一人で変な格好をしている変人にしか見られないわけだ。こいつ中々策士よのぅ。  というわけで、今回も完全に俺の負け。負けたからちょっと言葉で勝った気になろう。うんそれがいい。 「ウサギの柄はないと思うぞ」  と鬼のような怒気を収めた女に言い放ちその後重力に体を預け仰向けになる。  すると今度は彼女はさっきまでの比ではない怒気を放ち始め背後に阿修羅のような像がみえたそして彼女は俺に。 「コロス」  と片言で言葉を呟き彼女は右足を天高く振り上げその後光のような速度で俺の顔の中心にその踵をめり込ませた。
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