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憧れの専業主婦を目指してたし？
向こうも、それを希望したから
この不景気にもかかわらず
ホイホイ……と１年勤めただけで
簡単に会社を辞めてしまい
近所のスーパーでパートを始め
彼の帰りを待つ生活に変えてしまった……
要するに
………フリーターで
………内縁の妻
素晴らしく中途半端な肩書きだ……
でも
主婦のマネが出来ることが嬉しくて
エプロンをして
彼の帰りを待ちながら家事をするのが幸せだった
けれど、ある日……
ちょっとした事で、彼を怒らせてしまい……
ため息混じりに
『勘弁してくれよ……
なぁ……もう無理じゃね？
俺たち、終わりにした方がよくね？』
……と、いきなり
記念すべき第一回
『別れ話』をつき付けられた
なのに……
咄嗟に頭に浮かんだのが
『ショック』とか『悲しい』とかより
この人と別れたら………
『家賃が払えない』
『生活していけない』
何より
『婚期を逃してしまう！！』
……そんなのが先立った
なんと言うか………
まぁ………
今、思えば
浅ましい根性だった………
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