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車を前進して
アパートの階段に横付けして待つ
たぶん靴は再び雪に埋もれて、真っ赤な足になってるんだろ?
助手席の向こう側のドアの前に降り立ったラマに向かい
窓も開けず
助手席のシートを指さす
「………………?」
首を傾げながら
ドアを開けて
「す……スミマセン……
私……忘れ物してましたか?」
左の頬が赤い……
既に1発くらってたのか
クソッ……間に合わなかった
「これだよ」
これは、自分宛の書類
「え………私のですか?」
書類を取ろうと
半身乗り込み、書類に手を伸ばしたラマのコートの背中を掴み
「……………えっ?」
疑問を投げ掛ける声
左腕1本で
グィッ…………
一気に車の中に引き入れ
右腕で胸に抱き留めた
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