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『扉がしまりますご注意下さい……』 閉まった扉に寄り掛かり はぁ~……と、深くため息 入社早々、問題アリの私 正直、辞めたい気分 ………てか、辞めて欲しいと思われてないだろうか? ………けど、辞めるわけにはいかない 働かなきゃ、お金は作れない 職場の人たちは、いい人だし… 女の人が少ないからかな? 働いてて、無駄にアンテナを張らなくていいとこが楽 中途半端な別れ方をした私がいけないだけ 雪さえ降らなかったら、アイツがフラフラ来たりしなかったんじゃないかと思う 電車が止まって木崎さんに送ってもらったお陰で、帰れたし なんとか逃げることができたけど あの時、戻ってきてくれなかったら ……どうなっていたんだろう? 『大雪でお前が心配になったんだ』 『ちゃんとメシ食ってるか?』 雪のコンビニの駐車場にいる時、かかってきた電話じゃ……優しい声にグラついたのは確かだった 寒くて……寒くて…… でも、叩かれたとき ……怖かったのと ……恥ずかしかったのと ……寒かったのと で……外にいるのが辛くなって 部屋に上げてしまおうかと、一瞬でも思ったのは事実
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