4

14/21
前へ
/1156ページ
次へ
チェーンを外して、ドアを開ける ………もう怖くない 「…………あの……上がってください ……お茶入れますから」 「いや……こんな時間だし…… 独り暮らしの女の子の部屋に転がり込むのは………」 ……と、後ろを向いて、辺りを見回す 「でも……手は洗いたいんだ……」 「……………手?」 「アイツの鼻水がついたから ……気持ち悪くて」 プッ……それは気持ち悪いですね 「クスッ………どーぞ? 女の子じゃなくて、お肌も人生も曲がりすぎて、迷子になったオバさんですから~~」 1歩下がり、入りやすいように体を引く 「ハハハ……そっ? じゃ……オバさん、お邪魔しまーす!」 素直にオバさんと認められ、ちょっとムッとした顔をしてしまった チラッ……あっ……見られてた 慌てて笑顔に戻すと フワッ…… 優しく頭に手が乗った 「魅力を隠すなよ いっぱいイイトコあんだろ?」 ワシャワシャと髪の毛をかき混ぜボサボサにされてしまい 口を尖らせてる私を見て ハハハ……って明るい声で笑われた
/1156ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18376人が本棚に入れています
本棚に追加