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チェーンを外して、ドアを開ける
………もう怖くない
「…………あの……上がってください
……お茶入れますから」
「いや……こんな時間だし……
独り暮らしの女の子の部屋に転がり込むのは………」
……と、後ろを向いて、辺りを見回す
「でも……手は洗いたいんだ……」
「……………手?」
「アイツの鼻水がついたから
……気持ち悪くて」
プッ……それは気持ち悪いですね
「クスッ………どーぞ?
女の子じゃなくて、お肌も人生も曲がりすぎて、迷子になったオバさんですから~~」
1歩下がり、入りやすいように体を引く
「ハハハ……そっ?
じゃ……オバさん、お邪魔しまーす!」
素直にオバさんと認められ、ちょっとムッとした顔をしてしまった
チラッ……あっ……見られてた
慌てて笑顔に戻すと
フワッ……
優しく頭に手が乗った
「魅力を隠すなよ
いっぱいイイトコあんだろ?」
ワシャワシャと髪の毛をかき混ぜボサボサにされてしまい
口を尖らせてる私を見て
ハハハ……って明るい声で笑われた
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