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こんな事、…一体誰に相談したらいいのか…。
真っ先に浮かぶのは、なぜか白井さんの顔だった。
春山先生やフジコ先生には、今の時点ではとても話せない。
よほど確信があれば別だけれど、…証拠もないのに、簡単に学校関係者に対してこんな疑いをかけるわけにはいかない。
二人の不倫についても話さなくてはならないし、話が大ごとになってから、もしもわたしの見まちがいだったりしたら、取り返しのつかないことになってしまう。
その点、部外者であり、さらに色々な事件を扱って来た経験豊富な白井さんなら、もしかしたら第三者としての意見を聞かせてくれるのではないか、と思った。
言ってることはいい加減だけど、優秀なライターであることは間違いなさそうだし…。
あれこれ考えながらバス停に辿り着くと、わたしはベンチに浅く腰掛けた。
携帯を取り出し、塾の間だけ切っておいた電源を入れ、メールをチェックする。
見ると、彩加から、『萌、ファイト!!』というメールが届いていて、わたしは思わず微笑んだ。
きっと、田辺くんから今日の事を聞いたのだろう。
…そうだ。
まずは、彩加に相談してみよう。
小林先生とゆかり先生のことを、彩加はすでに知っているんだった。
メールで相談するわけにはいかないので、とりあえず『ありがとう、頑張る!』という内容だけを返信して、携帯を閉じた。
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