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「あの…」 「ん?」 「月子ちゃんは、…その…」 「ああ、大丈夫だよ。何ともなかった。さっき無事送り届けたし」 「…そうですか。…よかったです」  …月子ちゃんのことでも、ないとなると…。 「……」  だめだ。さっぱり思いつかない。  ラジオのニュースに耳を傾けているのか、先生はさっきから無言だった。  …落ち着かない…。  わたしはシートベルトをくにゃくにゃといじりながら、とりあえず今一番気がかりなことを質問してみることにした。
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