1.不能

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なんだか嫌な予感がするのは気のせいだろうか。                                昨日は何も無かった。                         けど、今日は異常なほど胸騒ぎがする。               どっかの探偵や刑事じゃあるまいし、そんなこといちいち気にしなくていいのに。                   テレビに目線を向けると、俺の生まれ月は最下位だった。                          「..マジかよ~」                            「何よ、朝から」                    「別に~」                                 ちょっぴり嫌な気分になった。              異常な胸騒ぎとともに、このことが重なると、ますます嫌な予感がする。                       「じゃあ、行ってきまーす」                          「あれ?..いいの?」               「何が?」                            お袋が人差し指を上に向けた。                「ああww今日はいい。いつもあいつのせいで、危ないもん」                俺が笑ってみせると、お袋も笑った。                             「行ってきまーす」                   いつも通り俺は学校へと向かった。
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